パートナーシップ締結記念対談

「受講者のために」決して諦めない人材育成を目指して

株式会社Beマネジメント 代表取締役社長 福間昭史

ソフィアフィニッシングスクール 代表 藤井美子

この度、株式会社Beマネジメントは、ソフィアフィニッシングスクールとパートナーシップを結ぶこととなりました。

人材育成に長年携わってきた両社の福間昭史と藤井美子が、講師としてのポリシーや人材育成にかける意気込みについて語り合いました。

役員秘書からCA、そして講師の道へ

福間

藤井さんは講師業を長年務められておりますが、講師のお仕事を始める前のキャリアについて教えてください。

藤井

札幌のゼネコンで役員秘書を3年やって、その後航空会社のキャビンアテンダント(CA)に転職しました。

福間

秘書のお仕事からCAへの転職は大変だったのではないですか。

藤井

はい、転職も大変でしたが、本当に大変だったのは航空会社に転職してからでした。訓練期間が3ヶ月間。もう月曜日から金曜日までずっと勉強で。睡眠時間約3時間。うとうと眠ってしまいそうになりました。なので足にシャーペンをさして、眠らないように勉強していました。試験に落ちたくないっていう強い思いがありましたから。

福間

そこからチーフパーサーまで務められて、尊敬しますよ。

名門エリートの新入社員研修が転機に

福間

その後、講師業のお仕事に移られますが、講師業を始めて何年になりますか。

藤井

2007年からなので18年目になります。

福間

その中で印象に残ってるのは、どんなお仕事ですか。

藤井

ある大手製造業の会社の新入社員研修ですね。10年間続けさせていただきました。とても大変なお仕事で、自分自身講師として大きな転機になったと思っております。

福間

私も同じ会社の新入社員研修を、6年ほど一緒に担当させていただきました。大変奥深いものを感じました。誰もが知る名門企業であり、新入社員も東大卒をはじめとしたエリートが集まっています。本当に頭の良い子たちなので、こちらもしっかり準備していかないと太刀打ちできない。でも、失礼ながら初年度はあんまり優秀な人たちだと感じなかったんです。

でも、2年目、3年目続けていくと、ああ、こっちのスタンス次第で態度とか行動とか優秀さが変わってくる人たちなんだということが理解できました。だから、子どもとして見てしまうと子どもだし、大人扱いすると大人になっていく。君たちが将来の日本を背負っていくんだよっていうメッセージ出すと、そういう顔つきになるんですね。

藤井

この研修では、ビジネスマナーやロジカルシンキング、文書作成、プレゼンテーションなどを担当させてもらいました。最初は新入社員の顔なのですが、7日間の研修終わった後の顔つきが全然違いますよね。あれはすごいなと思いました。

「受講者のために妥協しない」

福間

その後私と藤井さんとで組んで様々なクライアント企業の研修を行うようになりましたね。

藤井

最近の話ですが、福間さんと一緒に行った東北のお客様の研修も印象深いです。前日の夜に研修内容を全部変えていったっていう。あれはすごかったですね。

福間

前日になって、それまで準備していたものをゼロベースで全部変えましたよね。なんて厄介なことを言ってくれる人だと思ったけどね(笑)。だけど、そこで妥協しないで、夜遅くまで議論しましたよね。そして、研修2日目のプログラムは、全部その日のうちに変えましたからね。でも、結果良い方向に進みました。

藤井

大変なことでしたが、受講者のために、ということしか考えていないので。やりきりましたよね。

福間

妥協せず柔軟に変えていく私たちの姿を見て、受講者のなかには、そうやって自分たちの方を向いてトレーニングしてくれてると感じ取ってくれた方もいて、すごく嬉しかったという方もいらっしゃいました。

藤井

私たちも疲れましたが、終わった後、すごい達成感がありましたよね。研修というのは本当に生ものだなっていうことを強く感じる経験でした。

「成長は二の次」エルダー人材研修の成果

藤井

福間さんにとって印象に残っているのはどんなお仕事ですか。

福間

私の場合はある会社さんのプログラムで行った中堅一般職研修ですね。エルダー人材、要はもうベテラン中のベテランなのですが、あまりパフォーマンスが上がらなくなった方々を対象として、パフォーマンスを上げるんじゃなくて、モチベーションを上げていくという研修でした。これは自分自身人材育成をやっていく上で、すごく参考になった考え方でした。

藤井

パフォーマンスではなくて、モチベーションを上げる研修なのですね。

福間

教育担当者は、研修をやってどういう成果結果を残すか、パフォーマンスをどう上げさせるかに目が行きます。ところが、この研修ではそんなことは二の次、三の次で構わないから、研修対象の社員さんが機嫌よく仕事に向かえるようにしてあげてほしい、というオーダーでした。

藤井

それは何回シリーズ?

福間

これは計3年の研修。年に2回ずつしかやらないんですよ。

藤井

年2回3年間で計6回。それだけ長いと成長とか見られたんじゃないですか。

福間

難しいのが、成長させるって目標じゃないんです。もちろん成長はさせても構わないのですが、そこがメインじゃない。ひたすらモチベーションを上げて、会社が自分たちを大切にしてくれてる。自分と自分の人生を大事にできているっていう、その実感を持たせるトレーニングなんです。

藤井

興味深いですね。

福間

結果、皆さん成長されましたよ。会社からの評価は良くなるし、昇進志望者もたくさん出られました。ただ研修の目標はそこではなくて、とにかく気持ちよく働いてもらえてるかどうかっていうことだけを気にしましょうっていう研修なので。すごく難しい研修でした。

藤井

モチベーションが上がって、結果として成長にもつながったんですね。

福間

普通、研修って言ったら、会社の中でも脚光を浴びていて、どちらかっていうとパフォーマンスが高い人たちが選抜されて受けてくるというものですよね。ところがこの研修の対象者は、そうじゃない方々なので仕事に対する向き合い方も、お持ちのスキルも様々な方でした。その意味でも難しい研修でしたが、3年間の中で対象者の方々のモチベーションも上がり、会社側の研修事務局の皆さんとはすごく良いチームになりました。

藤井

そうなんですね。それこそ会社と事務局と、あと受講者の架け橋って感じですね。

福間

はい、会社経営陣、事務局、受講者。
3つが良いチームになっていて、すごく印象に残る研修でした。

ロジカルが苦手な方にも身近に

福間

藤井さんの専門領域は、マナーとか、ビジネスリテラシーとかになりますか。

藤井

はい。あとはロジカルシンキング、ロジカルコミュニケーションとかも扱っております。

福間

ちょっとこれは難しかったなとか、こういうのやってみて良かったなってチャレンジしたなって自分でチャレンジしたなっていうのは。

藤井

ロジカルシンキングですね。私、ロジカルの人じゃないんで(笑)

福間

私は藤井さん全然ロジカルじゃないとは思いませんが(笑)。

でも、ロジカルじゃない人がロジカルシンキングやってくれた方が身近に感じるし、謙虚に物事を教えてくれそうな感じはしますよね。

藤井

だからでしょうか、受講者から研修終わった後に、ロジカルっていうのがものすごく苦手だったけれどもわかりやすかったっていうのをよく言われます。

福間

研修ってあくまでもきっかけでしかなくて、そのきっかけをもとにしながら日常の活動がどう変わるかが大事なので、研修で学んだことを身近に感じないとなかなか生かせないですよね。

藤井

そうそう。で、ほら言葉自体がもう難しいじゃないですか。ロジカルシンキングとかロジカルコミュニケーションとかね。だけど実際それを受けてみたら、なんだかご自分が思ってたアレルギー反応がなくなったみたいな感じでね。

福間

いかにもロジカルな人がロジカルの研修をしてしまうと……。

藤井

すごい硬いでしょうね。でも、私の場合はそれがないので。だからそれがいいのかなって思ってね。

「笑顔」と「敬意」

福間

仕事の時に大事にしていることってどんなことですか。

藤井

私はもう「笑顔」ですね。必ず受講者の方には笑顔、何があっても笑顔。仕事をする時だって辛い時でも笑顔でいたらやり抜けると思うのです。

それと「敬意」です。笑顔がないと自分自身も元気にならないし、周りの人も元気にならない。敬意も必要です。敬意って、仕事に対しての敬意もあったり、人に対しての敬意もあったり、時間に対しての敬意があったり、いろんなものがあります。そのひとつ一つに敬意を持って私はやっています。

福間

他に何か大事にしてることってありますか。

藤井

あとはもう「受講者のために」っていうことに尽きます。

「研修終わってからが勝負」

藤井

福間さんが大事にしていることはどんなことですか。

福間

「研修が終わってからが勝負」ということですね。研修の講師として舞台に立つこと自体は、これはうまくやって当たり前。受講者としては、そこから先が勝負じゃないですか。研修を受けて、その後職場に帰って何をするかが大事なので。そこまでをしっかり逃がさないようにしないと、研修終わってよかったで終わってしまうんですよね。

藤井

たしかにね。

福間

だからその後も追いかけます。研修終わってそれで終わりしてはダメなんだよな、って気にさせるかどうかっていうのがすごく大事だと思うのです。

藤井

だから福間さんの研修って宿題とか課題図書とかいろんなものがあるのですね。

福間

そうです。そして、課題図書を出してレポートを書いてもらうじゃないですか。そのレポートに対するリアクションもしてあげないと、またそこで終わってしまいます。だからそのレポートに対しても、しっかりコメントを返してあげます。ちゃんと読んでもらえているなと思えば、受講者もちゃんとやらなきゃという気持ちになりますよね。

受講者と真正面から向き合う

福間

事前に課題図書のレポート作成を出すこともあります。事前からレポート提出してもらって、言うならば受講者と仲良くコミュニケーションするじゃないですか。どんな人かなって思うわけでしょ。だから研修の時に受講者に会うのが楽しみになるじゃないですか。

藤井

その気持ちはよくわかります。
本当にその文章で人となりを想像するっていうか。楽しそうだなと思います。

福間

ちゃんと向き合ってレポート書いてる人って、対面しても印象変わらないのですよ。

藤井

そうなのですね。どれだけ真剣にやってるかっていうのが伝わってくるってことですよね。

福間

独立する前、会社に所属してコンサルタントをやっていたときは、一応課題レポートを出すとか、事前にこれ読んできてくださいとかあったけど、それに対して添削するっていうことはほぼなかった。何だかこれでいいのかなという疑問はずっと持っていました。それを添削してコミュニケーションをするように変えていきました。

藤井

いつぐらいからそのような研修スタイルに変わっていきましたか。

福間

独立してからですね。組織の中にいて、ある程度ノルマなりタスクなりを背負ってやってると、そこまで自分の価値観を前面に出したような人材育成と研修とかはできません。お客様も、講師個人の個性を出した研修を望んでいる人もいれば、望んでない人もいます。依頼したプログラムをやってほしい、ということで。

独立して自分の責任で進められるようになりましたので、あまり講師の個性を期待されないお客様の依頼はお受けしなくても良いのかなと思うようになりました。

藤井

自分のポリシーで勝負できるようになりますよね。

福間

もちろん「受講者のために」は大前提ですが、ある意味では自分のためでもあるのです。自分として研修の精度、クオリティを諦めたくないという思いがあるからです。
講師が「まあこのぐらいでいいか」と思うと、すぐに受講者に伝わってしまいます。

藤井

自分のためだけど、回り回ってやっぱり受講者のためですよね。

福間

もうここまでやって、まだできるぞと、まだもうちょっと突っ込めるぞっていう姿勢を見せるから、だから受講者もそれに応えなきゃ、ってなってくる。

藤井

福間さんと初めてお仕事ご一緒させていただいたとき、「やりすぎじゃない」と思ったのですよ、正直申し上げて。

でも、一年ほど経って受講者と福間さんの関係性を見たときに、すごい皆さんいろんな蓄積されている姿を見て、よく理解できました。

受講者が「殻を破る」瞬間に立ち会える喜び

福間

今回一緒にやってる仕事っていうのは、半年とか一年とか、継続して育成に取り組んでいく案件ですが、単発の研修との時間軸の違いってのはどう感じますか。

藤井

長い時間をかけて受講者が気づきを得たときに「今変わったよね」という瞬間が、直接見られてすごい良かったなって思います。

福間

受講者本人が、ずっと産みの苦しみで。苦しんで、苦しんで、どうやっていったらいいんだろうなと。そこでやっぱり私たち講師も一緒になって苦しんで、だけど最終的にはそれは受講者自身の問題ですからね。「もう俺には無理だ」って投げだしそうなったときの葛藤も見守って。そして、パッときっかけを掴んで成長して、パフォーマンスが変わった時に、すごく自信になるだろうなと。

藤井

最後に受講者が自分自身で気づいて、殻を破って変わっていくという姿は感動します。

福間

その場に立ち会えるのは講師として本当に光栄なことですよね。ですので、単発の研修にももちろん良さはあるのですが、私としては受講者と一緒になって、ひとつのことに向かって継続的に切磋琢磨するような研修をやっていきたいですね。

藤井

先日の研修でも、1年半続いた研修の最終回の一つ前のときに、もうずっとくすぶっていた女性の受講者さんが、そこでもう踏ん張って変わったという出来事がありましたよね。

福間

そうでしたね、藤井さんがずっと気にしていた方いましたよね。研修終わって帰りの新幹線の中でも、「彼女、今回も変わらなかったね、良い人なんだけどね」という話をしたりして。ご本人も変わりたいという気持ちはずっとあったんですが、変われずにいて。そして、あの研修の日の朝に、かなりきついフィードバックしましたね。

藤井

かなりきつかったよね。

福間

「いつまでこのままなの、何にも変わってないでしょ。いつも変わりたい変わりたいって言うんだけどいつになったらやるの」。あれが響いんだと思います。彼女はそれに応えてくれました。

藤井

彼女が覚悟を決めて変わる一歩を踏み出してくれた姿を見ることができて、嬉しかったです。

福間

集合研修の後に行ったリモート面談の時も、吹っ切れた顔していました。ていきたいですね。

藤井

すっきりした良い表情をしていましたね。。

パートナーシップは「北風と太陽」

福間

私も以前からそういうスタイルの研修をやってきていましたが、藤井さんとご一緒させていただくようになり、より自分のスタンスを打ち出しやすくなりました。

藤井

イソップ童話の「北風と太陽」のようにできますよね。

福間

まさにその通りです。私が受講者のためを思って厳しく言わなければいけない場面でも、講師が私一人だとどうしても強く言い切れないことがあります。

でも、藤井さんがいてくださることで、別のアプローチでフォローしていただける。私が厳しく言って緊張感が高くなっても、次に藤井さんが出てくることで和むんですよね。私が一人でやる時に自分一人で緩急をつけるのはどうしても限界があります。でも藤井さんとコンビ組んでやると、まさに北風と太陽の関係で受講者にアプローチができます。

ソフィアフィニッシングスクールさんとパートナーシップを組むことで、クライアント企業様の人材育成と組織活性化をサポートし、社会に貢献していきたいと思います。

藤井

私もBeマネジメントさんと共に、受講者の皆様の成長と幸せ、クライアント企業様の発展のために尽力していきたいと思います。

– PROFILE
プロフィール

福間 昭史(ふくま・あきふみ)

1969年、島根県生まれ。1994年、国内大手コンサルタント会社に入社。営業責任者、新規事業プロジェクトのメンバーを経て、コンサルタント部門に異動、マネージャーコンサルタントなどを歴任。2010年、ベンチャー系コンサルタント会社に転職、CTUディレクターコンサルタントとして活動。2019年に独立し「Be Value Consulting」設立、2023年に株式会社化し「株式会社Beマネジメント」に社名変更する。

藤井 美子(ふじい・よしこ)

北海道生まれ。株式会社フジタ札幌支店に入社、営業事務部秘書を務める。その後、株式会社日本エアシステム(現・株式会社日本航空)で国内線の客室乗務員として勤務、チーフパーサーを務める。2007年、ソフィアフィニッシングスクールを設立。セミナー講師として多くの大企業で人財育成を手掛け、 社会人基礎スキル研修やコミュニケーション研修など幅広く活躍中。

PAGE TOP